理学療法と身体操作の気づきと雑感

理学療法と身体操作について気づいたことや、ふと思ったこと、なんか言いたくなったことなどを書き留めてゆきます。個人的見解が多いので、ご了承ください。

普通の、標準的な、理学療法ができますように。

ついにやり遂げた。

ホームページの構成と。
掲載する内容が完成しました。

あとは、各ページにその内容を貼っていくだけです。

コンセプトは、普通の、標準的な、理学療法ができますように。

そのために、まず。
ベースとなる理学療法評価用紙を作りました。
(ホームページの中で無料でダウンロード可能です)


そして、その評価用紙を臨床で実践するための基礎知識をホームページで解説します。
(まだ全部貼ってませんが、順次貼っていきます)
(また、ホームページが見にくいという人にはデータ販売も準備しました。)

masuipt.base.shop
あと、テキストでは、どうやっても技術を教えるのは限界がありましたので、
【技術】のセミナーも開催します。

www.pt-ot-st.net
ホームページを見て、技術も大事だなって思っていただけましたら、ぜひ参加してください。
お問い合わせもお気軽にどうぞ。

悔しいけど、ちょっと器用じゃないとできない治療、なのかな(;^_^A

股関節まわり、とくに前面の筋緊張亢進とか筋spasm。

それに、大腿筋膜張筋とか殿筋のアライメント偏位とかも混在してたりすると。

めんどくさいですよね(;^_^A


そんなとき、ぼくはこんな感じで股関節を軽く牽引しながら揺らしつつ副運動を助長する、ということをします。

f:id:masuiPT:20190426181859j:plain

股関節を軽く牽引しながら揺らしつつ副運動を助長することで、股関節まわりの筋緊張をリセットする

なんというか、ややこしい股関節まわりの筋緊張をリセットできる感じです。


患者さんに聞いたんですけど、

すっごい気持ちいいらしいです。


やっててもなんとなく分かります。

これ気持ちよさそうやなぁ。と。


あと、肩甲骨の可動性出すときにやる、前鋸筋への振動治療ね。

これも、すっごい気持ちいいらしいです。


いっぺん自分もやってほしいと思うんですよね。

 

で、セミナーで教えて、みんな上手になったら僕もやってもらおうとか思ってたんです。
実際、僕の『コンディショニング』のセミナーではこの技術マストなんで実技練習もやるんですけど、

正直、僕としてはそんなに難しくないと思ってたので、

『関節可動域制限と徒手技術の基礎』セミナーの実技練習ほど、しっかりとした練習方法考えてなかったんです。

 

見せたらできるやろ的な?

 

そしたら、意外とみんな苦戦するんですよね(;^_^A


セミナーやってて焦ったワースト3に入るくらいびっくりしました。

 

関節運動技術、用手接触、筋の触察と把持とかは、みんなちゃんと上手になってくれるんですけど。

振動を使う技術に関しては、もしかしたらある程度器用さがいるのかもしれません。

 

技術セミナーをやる立場として、講師が器用だからできる、みたいなことはしたくなかったんですが。


だけど、ほんとにそんなに難しくないはずなんです!

 

そして、股関節まわりの筋緊張リセット法も、前鋸筋への振動治療も、めっちゃ便利なんで、ぜひ身につけてほしいんですよ!!

5月5日の午前、【急性期から維持期まで使えるコンディショニング】というセミナーの中で、これらの実技はあります。

セミナーの主旨であり最終目標は、私が推奨するコンディショニングとして、姿勢アライメントのための可動性を得るとともに、下肢屈曲パターンを誘発できる状態に整える技術を身につけることで、これは、急性期の安静臥床期間だけでなく、離床開始後の問題解決にも有用であり、維持期まで使えます。

このアプローチは、私が推奨する「関節可動域制限の治療と徒手技術の基礎」を習得した上でなければ伝えられませんが、今回、大型連休の機会を利用し、私が提供できるステップアップセミナーを集中的に開催することを企画しました。

前日の5月4日に、その「関節可動域制限の治療と徒手技術の基礎」をやります。

そして、さらに今回は特別に、5月5日のの午後(第二部)に、「正しい姿勢制御と効率的な身体操作法」のセミナーを予定しており、高齢者や障害者だけでなく、一般健常者の傷害予防や、果てはスポーツ選手のパフォーマンス向上にも有用なアプローチとなります。

この機会に、基礎から応用まで学んでみませんか。


集中セミナー開催日程

5月4日(土・祝)13:30~17:00(13:15受付) プライマリー・セミナー(セミナーP)「関節可動域制限と徒手技術の基礎」

5月5日(日)第一部(9:00~12:30)(8:45受付) ベーシック・インストラクター認定研修(セミナーB)「急性期から維持期まで使える歩きやすいコンディショニング」

5月5日(日)第二部(14:00~17:00頃)(13:45受付) アドバンスド・インストラクター認定研修(セミナーA)「正しい姿勢制御と効率的な身体操作法」

プライマリー・セミナー(セミナーP)
「関節可動域制限と徒手技術の基礎」
研修内容:
 関節可動域制限の治療の基礎理論
 関節運動技術
 振動法
 用手接触技術
 筋モビライゼーション

 

ベーシック・インストラクター認定研修(セミナーB)
「急性期から維持期まで使える歩きやすいコンディショニング」
研修内容:
 胸郭、肩甲帯のモビリティとアライメントの治療
 股関節周囲の筋緊張のリセット法
 ROMとアライメントの治療から下肢屈曲パターンの促通
 体幹機能の基礎

 

アドバンスド・インストラクター認定研修(セミナーA)
「正しい姿勢制御と効率的な身体操作法」
研修内容:
 体幹機能から考える正しい姿勢制御の促通
 姿勢・運動制御のシステムから考える課題設定
 武術的身体操作から考える効率的な身体操作法
 産業理学療法の基礎

 

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2019.GW 集中セミナー

 

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参加費用
セミナーP:8千円
セミナーB:2万円
セミナーA:2万円

セット割引
セミナーP+B:26,000円
セミナーB+A:36,000円
セミナーP+B+A:43,000円

セット割引は今回のみの予定です。

参加要件
セミナーP:誰でも可能
セミナーB:セミナーP受講済み、または今回セットで受講する方のみ
セミナーA:セミナーB受講済み、または今回セットで受講する方のみ

 

つま先の使い方の勘違い

前方に体重移動しにくくなってるとき。

「つま先でしっかり踏ん張って」と指導しがちですが。

 

間違いです。

 

つま先で踏ん張ると、前に行けません。

 

つま先は、前に倒れるのを防ぐものだから。

 

踵は、後ろに倒れるのを防ぐものであり、すなわち踵で圧せば身体は前に行きます。

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つま先で踏ん張るか踵で圧すかで前方へのリーチ距離が違う

 

だけど、ひとつ要件が。

 

踵で圧した力に対する床反力が素直に伝わる姿勢になっていること。

 

そのために私は、「歩きやすいコンディショニング」として、筋・骨格系へのアプローチ(ROMとアライメントの治療)から適正な姿勢アライメントのための可動性を得るとともに、下肢屈曲パターンを誘発できる状態に整えるアプローチを行い、その上で、その姿勢アライメントを保持する筋緊張を得る促通やトレーニングと、呼吸に対する姿勢制御練習を行います。


これは、高いパフォーマンスを求められるスポーツ選手だけでなく、衰弱した高齢者や疾病を有する障害者、さらには一般健常者の日常の生活や労働の中での傷害予防にも有用となります。

 

今回、大型連休の機会を利用し、私が提供できるステップアップセミナーを集中的に開催することを企画しました。

この機会に、基礎から応用まで学んでみませんか。


集中セミナー開催日

4月21日(日)13:30~17:00(13:15受付) プライマリー・セミナー(セミナーP)「関節可動域制限と徒手技術の基礎」

5月4日(土・祝)13:30~17:00(13:15受付) プライマリー・セミナー(セミナーP)「関節可動域制限と徒手技術の基礎」

5月5日(日)第一部(9:00~12:30)(8:45受付) ベーシック・インストラクター認定研修(セミナーB)「急性期から維持期まで使える歩きやすいコンディショニング」

5月5日(日)第二部(14:00~17:00頃)(13:45受付) アドバンスド・インストラクター認定研修(セミナーA)「正しい姿勢制御と効率的な身体操作法」

プライマリー・セミナー(セミナーP)
「関節可動域制限と徒手技術の基礎」
研修内容:
 関節可動域制限の治療の基礎理論
 関節運動技術
 振動法
 用手接触技術
 筋モビライゼーション

ベーシック・インストラクター認定研修(セミナーB)
「急性期から維持期まで使える歩きやすいコンディショニング」
研修内容:
 胸郭、肩甲帯のモビリティとアライメントの治療
 股関節周囲の筋緊張のリセット法
 ROMとアライメントの治療から下肢屈曲パターンの促通
 体幹機能の基礎

アドバンスド・インストラクター認定研修(セミナーA)
「正しい姿勢制御と効率的な身体操作法」
研修内容:
 体幹機能から考える正しい姿勢制御の促通
 姿勢・運動制御のシステムから考える課題設定
 武術的身体操作から考える効率的な身体操作法
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方向転換時のふらつきは、的確な指導で改善する!

方向転換時のふらつき、気になりますよね。

 

先に答えを言うと、その原因は、脊椎軸で動いていることにあります。

したがって解決策は、股関節軸で動くようにすることになります。


脊椎軸とは、脊椎を軸にして動くことであり、簡単に言うと、回旋動作で体幹(脊椎)を捻じることです。

 

一方、股関節軸とは、股関節を軸にしますので、回旋動作を股関節を主体とするので、脊椎の捻じりはほとんど生じず、体幹は安定します。


脊椎軸では、体幹が動くため、肢節や頭部はさらにブレやすくなります。

股関節軸では、体幹が動かないため、肢節や頭部も安定しやすく、動きの目的に注力できます。

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脊椎軸では体幹が動くため肢節や頭部はさらにブレやすくなるのに対し、 股関節軸では体幹が動かないため肢節や頭部も安定しやすく、動きの目的に注力できる。

 

ここからが本題。

 

方向転換時に、脊椎軸と股関節軸の違いは最も大きく表れます。

 

問題を示すと分かりやすいのですが、方向転換時の足の出す位置として、どちらが安定するか分かるでしょうか?

f:id:masuiPT:20190409145734p:plain

方向転換後に合理的な歩隔となるように足を出すことが方向転換動作のコツ

そう、方向転換後の歩隔を考えれば分かりますよね。

 

方向転換時のふらつきに対して、『方向転換後の歩隔を考慮すること』を指導するだけでも修正はできるのですが、それは自然に行われる運動パターンとしてではなく、目視による修正を必要としてしまいます。

 

そのため、運動療法において目標とするのは、あくまでも、自然にそのようになる身体操作法を学習させることになるのですが、このように、方向転換時に、方向転換後に合理的な歩隔となるように足を出すための身体の使い方こそが、実は股関節軸なのです。

逆に言うと、脊椎軸では、方向転換時の足の出す位置が、体幹を捻じるゆえに狭くなり、不安定になりやすいのです。


では、どうすれば股関節軸での身体操作を身につけさせられるか。

 

まずは、立位で左右への重心移動の範囲について正しく認識させねばなりません。

 

それは、両PSISの一横指内側の範囲です。

 

この範囲での体重移動から、24式太極拳の倒巻猴(ダオジェンゴン)のように少し後ろに進むことが股関節軸での動きを感じやすいとは思います。

 

が、両PSISの一横指内側の範囲での体重移動を感じるためには、正しい立位姿勢が必要となります。

 

正しい立位姿勢のために、私は、「歩きやすいコンディショニング」として、筋・骨格系へのアプローチ(ROMとアライメントの治療)から適正な姿勢アライメントのための可動性を得るとともに、下肢屈曲パターンを誘発できる状態に整えるアプローチを行い、

その上で、その姿勢アライメントを保持する筋緊張を得る促通やトレーニングと、呼吸に対する姿勢制御練習を行います。

そして、股関節軸での動きを感じ、膝の抜きにより推進することが、「少ない力で大きな推進力を得る」ことにつながります。

 

これは、高いパフォーマンスを求められるスポーツ選手だけでなく、衰弱した高齢者や疾病を有する障害者、さらには一般健常者の日常の生活や労働の中での傷害予防にも有用となります。

 

今回、大型連休の機会を利用し、私が提供できるステップアップセミナーを集中的に開催することを企画しました。

 

この機会に、基礎から応用まで学んでみませんか。


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 体幹機能の基礎

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呼吸に対する姿勢制御

呼吸に対する姿勢制御を考えたことがあるか。

 

姿勢制御、バランスに対して、

一般的には、

①筋・骨格系にアプローチして、目標となる姿勢アライメントのための可動性を得る。

②上述の姿勢アライメントを保持する筋緊張を得る(促通orトレーニング)

③BOS固定で、上肢挙上や重心移動練習

④移動課題

⑤環境変化や多重課題

といった具合だと思うが、

私は、②と③の間に「呼吸に対する姿勢制御練習」を入れている。

 

呼吸に対する姿勢制御とは、呼吸における胸郭の動きによって動く重心を是正し、重心線が動かないように制御することだ。

運動療法では、そのための練習やそれを得るための体操が求められる。

 

「呼吸法」と表現する人もいるだろうが、私は理学療法士なので、呼吸に対する姿勢制御練習と表現する。


立位で上肢を前方挙上する際に生じる前方への重心移動を是正するための筋活動はよく知られているが、私は真の姿勢制御とは肢体の動きによる重心移動に対して、重心線の動きが生じないように制御するものだと考えている。

 

そして、真の姿勢制御の基礎にして究極が、呼吸に対する姿勢制御だと私は考えている。

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肢体の動きによる重心移動に対して、重心線の動きが生じないように制御できることが、肢体によるパフォーマンスに大きく影響することは、想像に難くない。


パフォーマンスもまた、このような姿勢制御をベースにすることで、「少ない力で大きな推進力を得る」ことにつながる。

 

これは、高いパフォーマンスを求められるスポーツ選手だけでなく、衰弱した高齢者や疾病を有する障害者、さらには一般健常者の日常の生活や労働の中での傷害予防にも有用となる。


私は、「歩きやすいコンディショニング」として、筋・骨格系へのアプローチ(ROMとアライメントの治療)から適正な姿勢アライメントのための可動性を得るとともに、下肢屈曲パターンを誘発できる状態に整えるアプローチを推奨している。

 

しかし、そのアプローチはそれのみでは不完全である。

 

コンディショニングの上で、正しい姿勢制御と効率的な身体操作法の練習を提供して初めてスポーツ選手にも、高齢者や障害者にも、果ては一般健常者にも有用なアプローチとなる。


今回、大型連休の機会を利用し、私が提供できるステップアップセミナーを集中的に開催することを企画した。

 

この機会に、基礎から応用まで学んでみませんか。


集中セミナー開催日

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 関節可動域制限の治療の基礎理論
 関節運動技術
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 胸郭、肩甲帯のモビリティとアライメントの治療
 股関節周囲の筋緊張のリセット法
 ROMとアライメントの治療から下肢屈曲パターンの促通
 体幹機能の基礎

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膝の抜きとボールの転がりに働く「力」の正体

効率的な力の流れは、下部体幹の前額面と、骨盤・支持面の水平面で∞を描く。

 

f:id:masuiPT:20181111111014p:plain
骨盤・支持面の水平面の∞において、踵から土踏まずに流れるときに、

下部体幹の前額面の∞において、同側の内側弧を下降する流れと同時に、

対側の外側弧を上昇する流れが生じる。

例えるなら、ボールの転がりである。

これらにより、膝の抜きと、対側の遊脚が促される。

f:id:masuiPT:20181111111126p:plain
今回は、この力の流れの正体、すなわち筋活動や重力、床反力についての気づきと、

感覚において意識するポイントについての気づきを述べる。

 

 
下部体幹前額面の∞の内側弧を下降する流れの正体は、重心の従重力方向への下降であり、このとき、鉛直方向に突き上げる床反力に対して、骨盤帯の安定を得るべく内腹斜筋横行下部線維の活動が高まる。

この状態で、殿筋と大腿四頭筋のスムースに遠心性に働けば膝は抜ける。 

f:id:masuiPT:20181111111605p:plain

しかし、内腹斜筋横行下部線維の働きが不十分であったり、

殿筋や大腿四頭筋の遠心性制御がぎこちない場合には、膝を抜くことができず、

下肢筋の大きな求心性活動によって立脚した後に、下腿三頭筋、足趾筋による蹴りとそれに対する床反力で推力を得る。

蹴る場合には、足関節底屈運動が生じる。

f:id:masuiPT:20181111111526p:plain

これに対して、膝の抜きは重心の下降、すなわち体重に対する床反力で推力を得ることができる上、足関節の底屈運動も不要であり、繰り返す遊脚の回転効率も良い。

つまり、下肢筋力も小さく、運動手順も少なく、回転効率も良い。


膝の抜きが、内腹斜筋横行下部線維の活動と、

殿筋と大腿四頭筋のスムースな遠心性制御によって成されるときは、

同側の骨盤が前に出る。すなわち対側へ回旋する。

これは、骨盤と股関節の靭帯により対側股関節の外旋を促す(筋活動は不要)。

股関節外旋により支持から解放された下肢は、吊るしさえすれば遊脚が可能になる。

f:id:masuiPT:20181111111752p:plain

下肢を吊るすだけでいいので、股関節屈筋である腸腰筋が活動すればよい。

とくに大腰筋の活動は重要である。

大腰筋の活動は、支持側の活動が高まった腹斜筋群による体幹側屈作用に拮抗する働きも担うためである。

下肢を遊脚させる大腰筋の活動の高まりが、下部体幹前額面の∞の外側弧を上昇する力の流れである。

 

大腰筋の働きが不十分な場合は、支持側に体幹が側腹部を中心に側屈する。

 
また、下肢を前に出そうと意識しすぎると、大腿直筋をはじめ大腿四頭筋が活動し、膝の伸展と骨盤の後傾が生じる。

 

 
太極拳は、定められた型をゆるやかに動くことで、重心の動きや床反力、靭帯や筋膜による自然な体節の動きを感じることができ、

少ない筋力によるスムースな遠心性制御や大腰筋による下肢の遊脚などを学ぶことができる。

私も、太極拳から多くのことを学び、日々気づきを得ている。

重心の動きや床反力、靭帯や筋膜による自然な体節の動きといった、筋力ではない力を感じれば感じるほど、動きはゆっくりになっていく。


こういった知識を用いた歩きやすいコンディション作りのための研修会を段階ごとに企画している。

まず、基本的なスキルとして、正しい関節の動かし方、筋の触れ方を学ぶ研修会。


やってみると驚くだろうが、ROM運動を正しくできるとは、とても難しい。

ぜひ、学びに来てほしい。


次に、ROMとアライメントを治療し、脳に身体の解剖学的情報を認知させ(身体図式の構築)、
パターンで動けるように(パターンを促通)することで、
歩行の下肢のステップがオートマチックで出るところまで学ぶ。

 

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最後に、体幹機能と武術的身体操作から姿勢制御の促通法を学ぶ。

これは、産業理学療法における作業姿勢の指導にもつながり、

すなわち職業性腰痛をはじめ運動器疾患の予防や、高齢勤労者の運動機能改善にも役立つ。

最後の研修会は、大枠は企画できているが、自分自身の身体操作も納得できるところまで研鑽してから開催したい。


私の治療観はコチラをご参照ください。

health.dlmarket.jp
動作能力の基盤たるimpairmentの医学的地位を確立し、

そして、その評価・治療の技術こそが、理学療法士ができて当たり前の技術であるという観点から、理学療法士の専門性を明確にしていきましょう!

ポイントは、あるタイミングで、ほんの少し骨盤を前傾させる

前回のブログはコチラ

masuipt.hatenablog.com

先日述べた姿勢制御を対象者に促通するにあたり、

対象者の骨盤・支持面の水平面で描く∞において、

踵から土踏まずに流れるときに、

ほんの少し骨盤を前傾させることが有効であることが分かった。

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ただし、この骨盤前傾においては、

抵抗や努力があってはならないし、

脊椎・頭部の正直(せいちょく)も保たなければならい。

そのために必要なことが、脊椎・胸郭の分節的可動性と、

体幹の姿勢制御として、大腰筋、内腹斜筋横行下部線維が機能することである。

 

後者の体幹の姿勢制御、すなわち、下部体幹の前額面の∞の力の流れについても大きな気づきを得たので、

それについては後日述べることにする。


歩きやすいコンディション作りのための研修会を段階ごとに企画している。

まず、基本的なスキルとして、正しい関節の動かし方、筋の触れ方を学ぶ研修会。

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やってみると驚くだろうが、ROM運動を正しくできるとは、とても難しい。

ぜひ、学びに来てほしい。


次に、ROMとアライメントを治療し、脳に身体の解剖学的情報を認知させ(身体図式の構築)、パターンで動けるように(パターンを促通)することで、歩行の下肢のステップがオートマチックで出るところまで学ぶ。

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最後に、体幹機能と武術的身体操作から姿勢制御の促通法を学ぶ。

これは、産業理学療法における作業姿勢の指導にもつながり、

すなわち、職業性腰痛をはじめ運動器疾患の予防や、高齢勤労者の運動機能改善にも役立つ。

最後のステップの研修会は、大枠は企画できているが、自分自身の身体操作も納得できるところまで研鑽してから開催したい。


私の治療観はコチラをご参照ください。

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