理学療法と身体操作の気づきと雑感

理学療法と身体操作について気づいたことや、ふと思ったこと、なんか言いたくなったことなどを書き留めてゆきます。個人的見解が多いので、ご了承ください。

普通の、標準的な、理学療法ができますように。

ついにやり遂げた。 ホームページの構成と。 掲載する内容が完成しました。 あとは、各ページにその内容を貼っていくだけです。 コンセプトは、普通の、標準的な、理学療法ができますように。 そのために、まず。 ベースとなる理学療法評価用紙を作りました…

悔しいけど、ちょっと器用じゃないとできない治療、なのかな(;^_^A

股関節まわり、とくに前面の筋緊張亢進とか筋spasm。 それに、大腿筋膜張筋とか殿筋のアライメント偏位とかも混在してたりすると。 めんどくさいですよね(;^_^A そんなとき、ぼくはこんな感じで股関節を軽く牽引しながら揺らしつつ副運動を助長する、という…

つま先の使い方の勘違い

前方に体重移動しにくくなってるとき。 「つま先でしっかり踏ん張って」と指導しがちですが。 間違いです。 つま先で踏ん張ると、前に行けません。 つま先は、前に倒れるのを防ぐものだから。 踵は、後ろに倒れるのを防ぐものであり、すなわち踵で圧せば身体…

方向転換時のふらつきは、的確な指導で改善する!

方向転換時のふらつき、気になりますよね。 先に答えを言うと、その原因は、脊椎軸で動いていることにあります。 したがって解決策は、股関節軸で動くようにすることになります。 脊椎軸とは、脊椎を軸にして動くことであり、簡単に言うと、回旋動作で体幹(…

呼吸に対する姿勢制御

呼吸に対する姿勢制御を考えたことがあるか。 姿勢制御、バランスに対して、 一般的には、 ①筋・骨格系にアプローチして、目標となる姿勢アライメントのための可動性を得る。 ②上述の姿勢アライメントを保持する筋緊張を得る(促通orトレーニング) ③BOS固定…

膝の抜きとボールの転がりに働く「力」の正体

効率的な力の流れは、下部体幹の前額面と、骨盤・支持面の水平面で∞を描く。 骨盤・支持面の水平面の∞において、踵から土踏まずに流れるときに、 下部体幹の前額面の∞において、同側の内側弧を下降する流れと同時に、 対側の外側弧を上昇する流れが生じる。 …

ポイントは、あるタイミングで、ほんの少し骨盤を前傾させる

前回のブログはコチラ masuipt.hatenablog.com 先日述べた姿勢制御を対象者に促通するにあたり、 対象者の骨盤・支持面の水平面で描く∞において、 踵から土踏まずに流れるときに、 ほんの少し骨盤を前傾させることが有効であることが分かった。 ただし、この…

母趾球で踏ん張らない、膝を抜く!

間違っていた! 僕は、以前ブログの中で、効率的な動きのベースとは、 「体幹の前額面と、骨盤・支持面の水平面で∞を描く力の流れ」 だと言った。 masuipt.hatenablog.com だが、最近得た気づきでは、「下部体幹の前額面と、骨盤・支持面の水平面で∞を描く」…

正解はシンプル☆

その刺激は組織をどうするのか。 それを考えれば考えるほど、 組織の治療対象症候に対する介入は、よりシンプルになる。 振動は、軟部組織内のプロテオグリカンの保水性を高め、 すなわち柔軟性を改善させる。 ぐりぐり揉む必要はない。 関節の周囲の組織な…

レビュー:体幹と骨盤の評価と運動療法

講義を聞いて、すぐにその先生の本を買ったのは、初めてかもしれない。鈴木先生の講義は、僕の治療観に新しい風を吹き込む知見に富んでいた。 【運動療法において、体幹筋のアプローチは重要である。しかし、体幹筋のアプローチの方法は、セラピストによって…

姿勢制御には大腰筋を使えるように制御することが重要

やった! やっと、わかった! 今日、社交ダンスの元日本代表の方に、基本ステップを教えてもらってる中で気づきました。 姿勢制御の極めて重要なポイント。 それは「大腰筋」! ずっと、キーワードとしては、いろんな方から助言をもらってましたので、 言葉…

レビュー「医師が発見した 認知症バイバイ体操」

今回は、私の恩人でもある濵崎先生の著書「医師が発見した 認知症バイバイ体操」のレビューです。 Amazon CAPTCHA まず、僕的には、なんと言ってもタイトルがイイですね。 そして、後半の序盤に述べられている「運動を行う意味」が秀逸。 運動、とくに武術な…

骨盤角度で変化する大腿筋膜張筋の役割の違いこそが、西洋・東洋の歩行パターンの違い

最近、姿勢制御と身体操作についての気づきが止まりません。 (きっかけは、鈴木先生の講義かな?) とりあえず、現段階の知見を整理しておきます。 内腹斜筋横行下部線維と大腿筋膜張筋のつながり。そして、その大腿筋膜張筋の役割が、骨盤の前後傾で変わる…

学会発表を終えて

大阪学会で発表を終えたので、①研究内容と、②発表を終えて得た事について述べます。 「内部疾患急性期治療後の起立、歩行の安定性低下の要因となっている関節可動域とアライメントの問題」というタイトルです。 ①研究内容について 私は、今の職場に勤めて4年…

姿勢・運動制御の∞を促通する体操

誕生日の今日、すごい気付きを得た。 気付きの内容について話す前に、まず、既存の知見について整理しておく。 歩行時の脊椎、胸郭、肩甲帯、骨盤帯の動きは複雑なようで、魚類のころからベースは変わっていない。 ヒトは二足歩行になって身体の向きが地面に…

動作「自立」について、PTとOTの認識の違い

たぶん、PTが悪い。 もしかしたら、僕だけかも。 動作の自立度について、 介助がいらなくなったら、「自立」と。 問題になるのは、ときに、特定の、動きの手順や、運動パターンでないと、「自立」できない場合であって、その動き方が、自然に出てこない場合…

ポストリハビリテーションで、コンディショニング以外に大事なこと

リハビリテーションの投稿会で、「リハビリテーション(社会参加、自立)のための便利グッズ、役立ちツール」として、 押し車をこう紹介しました。 例えば、杖なら500mくらいの耐久性で、雨なら外出しにくいくらいの安定性なら、押し車にすれば、疲れた…

アライメントに依存する運動パターン

今日! 今朝、気づきました! 1月から太極拳を習っているのですが、 どうも体重移動のときの力の流れというか、 足に体重が乗せて、踏ん張るときの、タイミングが、 上手くいかない、そのズレに違和感があった、のですが、 その原因がわかりました。 日頃よ…

身体操作の探究は『前適応』か?

お久しぶりです。 進化について学んでいる中で、ふと、自分が探究している身体操作について、これを探究する意義について思いを馳せたところ、改めて気づきを得ました。 身体操作とは、そもそもは、武術や所作における術理を成すための技能ではないかと考え…

理学療法の「理」

お久しぶりです。 「理学療法と身体操作の気づき」というブログのタイトルにピッタリの気づきを得ました。 みなさん、理学療法の「理」ってなんだと思います? たぶん、physicsの訳語(物理学)が本来の意味であり、物理的手段を用いた療法であることに起因…

新しいコラム

お久しぶりです。 お知らせです。 このブログにて理学療法に関する気づきやトピックスを発信しておりましたが、 理学療法に関する基礎知識やトピックスの発信は、 新しいコンテンツからの発信といたします。 ぜひ、のぞいてみてください。 理学療法コラム - …

本の紹介「医者は患者をこう診ている」

本の紹介(備忘録)です。 医者は患者をこう診ている 10分間の診察で医師が考えていること 著:グレアム・イーストン 日本語版監修:葛西龍樹 訳:栗木さつき イギリスのGP(家庭医・総合診療医)である著者が、プライマリケアにおいて日常よく遭遇する病気…

本の紹介:「人体 5億年の記憶  解剖学者・三木成夫の世界 」

本の紹介(勉強になったことの備忘録)です。 人体 5億年の記憶 解剖学者・三木成夫の世界 著:布施英利 三木成夫という1987年に逝去されている解剖学者の著書や講演内容から、彼の世界観を解説する名著です。 三木成夫の世界観とは、解剖学者として、形…

本紹介:「脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方」

今日は、本の紹介(というか、勉強になったことの備忘録)です。 脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方 著:ジョンJ.レイティ with エリック・ヘイガーマン 訳:野中香方子 なんてこった、読むの遅かった。 それが一番の感想で…

とにかくほぐせばいいってもんじゃない!

有痛患者において、痛いところが硬いわけでなく、別の硬いところのために硬くないところに負担が偏り痛みが生じている、ということはよくあることです。 その場合、硬いところを動くようにしてあげれば、有痛部位への負担の集中が緩和され、痛みを生じにくく…

なぜ、セラピスト自身が体操をしないのか。

先日、研修会をしてまいりました。 内容は、「運動制御システムから考える動作障害の運動療法の基礎と、効率的な姿勢・動作の探究」。 その中で、用手接触による知覚入力で身体図式を修正することで、姿勢と運動を正していく、という実技セクションがあり、…

「立位」変えました

この度、わたくし、「立位」を変えました。 具体的には「立位アライメント」、「姿勢」です。 修正①において、一旦教科書的な姿勢を経由し、現在修正②に至っております。 修正①では、下腹部の筋緊張と、胸郭の抗重力伸長、正しい肩甲帯のアライメント、ほぼ…

パス

今日は僕がロゴに使っているマークについてお話します。 これは、僕にとって「リハビリテーション」を表したものです。 ちょっと体調がしんどかったときに、そのときその状態でないと見ることができなかった風景に感動したことがあって、そのときから「その…

安静臥床入院で生じやすい問題

うちの職場の患者は、近くの高度急性期病院からのリハビリ目的の転院が大半です。 つまり、安静臥床後の患者が多いわけで、その人たちに共通しやすい問題も見えてきています。 ずばっと言います。 腰がうしろに偏位すること(腰椎の後方偏位、仙骨後傾) 腰…

「楽な」姿勢は動作に移行しやすい

さて、「楽な姿勢」ってなんでしょうね(^_^;) 最近思うのは、耐久性とか、負担の偏りがない、動作に移行しやすい、とかを思います。 その結果、僕は「関節をロックしない」姿勢だとたどり着きました。 一番左は、いわゆる「背筋を伸ばした姿勢」ですが、これ…