安静臥床入院で生じやすい問題
うちの職場の患者は、近くの高度急性期病院からのリハビリ目的の転院が大半です。
つまり、安静臥床後の患者が多いわけで、その人たちに共通しやすい問題も見えてきています。
ずばっと言います。
腰がうしろに偏位すること(腰椎の後方偏位、仙骨後傾)
腰の可動性が低下すること(腰椎、腰仙関節、仙腸関節)です。
さらに、 もう少し経過すると、大腿筋膜の内旋偏位と伸張性低下も生じます。
これは、立位アライメントにおける腰椎前弯、仙骨前傾不足を招き、重心が後方に偏位します。
まっすぐ立位になれないことと、腰の可動性が低下していること、下肢筋に力が入りにくいことで、起立動作能力も低下します。
また、下肢・体幹の動的アライメントが不良になりますので、歩行立脚中期以降における股関節の伸展可動域も不足し、遊脚期に移行しにくくなります。
うちの職場に入院してきた人は、入院日にそれを治療するだけで、治療前が例えば起立・移乗介助、歩行器歩行介助レベルだったら、治療後は起立自立、歩行器歩行自立または手つなぎ歩行レベルまでいっぺんに改善することも多いです。
あとは、バランスの多種多様性と運動耐久性だけつけてあげれば、1~2週程度で退院、ということが多いです。
スライドに僕の言いたいことの根拠とかのヒントがありますね。
そう、宣伝です。
研修会ではこんな話もいたします。
8月6日研修会「運動制御システムから考える動作障害の運動療法の基礎と、効率的な姿勢・動き方の探究」(大阪)
7月9日研修会「同上」(広島)
170709第2回桝井貴史先生勉強会 of 知鑽治笑Project
テキストでは私の治療観を述べています。