理学療法と身体操作の気づきと雑感

理学療法と身体操作について気づいたことや、ふと思ったこと、なんか言いたくなったことなどを書き留めてゆきます。個人的見解が多いので、ご了承ください。

理学療法の「理」

お久しぶりです。

 

理学療法と身体操作の気づき」というブログのタイトルにピッタリの気づきを得ました。

 

みなさん、理学療法の「理」ってなんだと思います?

 

たぶん、physicsの訳語(物理学)が本来の意味であり、物理的手段を用いた療法であることに起因することが正解だとは思うのですが、

少し違った視点で今日はお話します。

 

「術理」という言葉があります。

以下引用

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「術理」についてですが、
「術」とは、水泳だとか自転車に乗るとかいった様な目では見えないコツみたいなものだと私は理解しています。
次に武における「理」とは、理論つまりメカニズム・筋道・考えといったものですから
「ある考えに沿ったコツ」という意味だと思うのですよ。
そこで、東洋武術における技の考えは(心の解説は置いといて)
最小の動きで最大の力を発揮する動きを求めている。ところにあります。
それに対し西洋武術では
パワーとスピードで、物理の合理的理論・スポーツ理論から成り立っています。

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引用元

西洋武術での術理の考え方は? - 西洋の武術にも「術理」に対... - Yahoo!知恵袋

 

こういった視点で「理」を捉えた場合、

理学療法とは、動作能力向上のために、

・合理的に問題解決を図る(西洋的視点)

・より少ない力でも動けるように、コツを使う(東洋的視点)

という戦略を用いるものと言えます。

 

この東洋的視点の術理、つまり「最小の動きで最大の力を発揮する動き」に先日触れました。

 

それは、力の発揮という点だけでなく、身体の負担も少なくなるものでした。

 

宮本武蔵を題材にする漫画「バガボンド」においても、

純粋な幼少時代に宮本武蔵が「理」に気づくシーンがあります。

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引用:バガボンド

 

感覚を研ぎ澄まし、剣と体の自然な動きに身を委ねる姿は、水の如く柔らかく流れます。

 

宮本武蔵の術理の全てを知ることなどできませんが、

先日垣間見た、武術的身体操作の術理から、

私が理学療法士として分析したポイントの一つは、

「同側の鎖骨と股関節が連動(ほぼ同期)する身体操作を動作と所作の基礎とする」

ことです。

 

前提として、正しい姿勢で居ることも必要ですが、

動作・所作の指導やハンドリングにおいて、そのコツを理解しておくことは、

「理」学療法士として重要なことだと思い、

 

また、私自身も、身体操作の練習、探究を引き続きやっていこうと決心しました。

 

さきほど、近くの居合剣術の道場の見学を申し込みました。

 

先日、触れた「術理」に共通する身体操作について指導してくれそうなところに、早く出会えますようにm(__)m

 

姿勢・動き方の指導については、個人ホームページのコラムをご参照ください。

適正な姿勢・動き方の探索 - masui PT のあれやこれや

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研修会「運動制御システムから考える動作障害の運動療法の基礎」もご利用ください。

平成29年12月17日

大阪、福島病院大阪市旭区千林2-4-22

内容:

・講義:運動制御のシステムと、それに基づいた動作障害の理学療法介入点の考え方を理解する。
・実技:用手接触による身体図式と坐位姿勢アライメントの修正
・実技:正しい筋力トレーニングや基本動作の動的アライメントの修正指導法
・実技:正しく、「楽な」姿勢・動き方を探究する。

pt-kiso-ken.jimdo.com