母趾球で踏ん張らない、膝を抜く!
間違っていた!
僕は、以前ブログの中で、効率的な動きのベースとは、
「体幹の前額面と、骨盤・支持面の水平面で∞を描く力の流れ」
だと言った。
だが、最近得た気づきでは、「下部体幹の前額面と、骨盤・支持面の水平面で∞を描く」だ。
それに、特に支持面の∞の形が違う。
こうだ。
簡単に絵に描けるような∞の形ではなく、
何よりも、母趾球を通らないようにすることが大事だ。
まず、つま先は前に倒れるのを防ぐものであり、つま先で踏ん張っても、前には進みにくい、という認識が必要になる。
それに対し、踵は後ろに倒れるのを防ぐものであるため、すなわち踵で踏ん張れば前に進む力が得られる。
そして、踵で踏んだ力から効率的に前方推進力を得るには、膝を抜く必要がある。
膝を抜くには、母趾球で踏ん張ってはいけないのだ。
マイケルジョーダンは、膝を抜くことに加えて、遊脚する前の支持脚側の骨盤が前に出ている(対側回旋)。
これは、遊脚終期の股関節外旋すると、骨盤が同側回旋し、対側の遊脚がスムースに起こる、ということを理解する必要がある。(図左)
それに対し、遊脚終期に股関節内旋すると、骨盤が対側回旋し、対側の遊脚の阻害になる。(図右)
股関節回旋に伴う、骨盤の回旋は、靭帯の作用である。(筋の作用ではない。)
つまり、「下部体幹の前額面と、骨盤・支持面の水平面で∞を描く」とは、踵で踏んで、膝の抜きと、骨盤回旋から遊脚する、歩みを促通することができるのだ。
こういったことは、文章で伝えるだけでなく、身体を使って伝える必要があるので、そういうこともいつかやりたいが、物事には順序がある。
歩きやすいコンディション作りを学ぶためには、まずは、基本的なスキルとして、正しい関節の動かし方、筋の触れ方ができるようになった上で、姿勢制御と身体操作を机上と身体で学ばなければならない。
そこで、基本的なスキルの研修会から始めます。
やってみると驚くだろうが、ROM運動を正しくできるとは、とても難しい。
ぜひ、学びに来てほしい。
僕の治療観については、コチラをご参照ください。
動作能力の基盤たるimpairmentの医学的地位を確立し、
そして、その評価・治療の技術こそが、理学療法士ができて当たり前の技術であるという観点から、理学療法士の専門性を明確にしていきましょう!