ポイントは、あるタイミングで、ほんの少し骨盤を前傾させる
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先日述べた姿勢制御を対象者に促通するにあたり、
対象者の骨盤・支持面の水平面で描く∞において、
踵から土踏まずに流れるときに、
ほんの少し骨盤を前傾させることが有効であることが分かった。
ただし、この骨盤前傾においては、
抵抗や努力があってはならないし、
脊椎・頭部の正直(せいちょく)も保たなければならい。
そのために必要なことが、脊椎・胸郭の分節的可動性と、
体幹の姿勢制御として、大腰筋、内腹斜筋横行下部線維が機能することである。
後者の体幹の姿勢制御、すなわち、下部体幹の前額面の∞の力の流れについても大きな気づきを得たので、
それについては後日述べることにする。
歩きやすいコンディション作りのための研修会を段階ごとに企画している。
まず、基本的なスキルとして、正しい関節の動かし方、筋の触れ方を学ぶ研修会。
やってみると驚くだろうが、ROM運動を正しくできるとは、とても難しい。
ぜひ、学びに来てほしい。
次に、ROMとアライメントを治療し、脳に身体の解剖学的情報を認知させ(身体図式の構築)、パターンで動けるように(パターンを促通)することで、歩行の下肢のステップがオートマチックで出るところまで学ぶ。
最後に、体幹機能と武術的身体操作から姿勢制御の促通法を学ぶ。
これは、産業理学療法における作業姿勢の指導にもつながり、
すなわち、職業性腰痛をはじめ運動器疾患の予防や、高齢勤労者の運動機能改善にも役立つ。
最後のステップの研修会は、大枠は企画できているが、自分自身の身体操作も納得できるところまで研鑽してから開催したい。
私の治療観はコチラをご参照ください。
動作能力の基盤たるimpairmentの医学的地位を確立し、
そして、その評価・治療の技術こそが、理学療法士ができて当たり前の技術であるという観点から、理学療法士の専門性を明確にしていきましょう!