方向転換時のふらつきは、的確な指導で改善する!
方向転換時のふらつき、気になりますよね。
先に答えを言うと、その原因は、脊椎軸で動いていることにあります。
したがって解決策は、股関節軸で動くようにすることになります。
脊椎軸とは、脊椎を軸にして動くことであり、簡単に言うと、回旋動作で体幹(脊椎)を捻じることです。
一方、股関節軸とは、股関節を軸にしますので、回旋動作を股関節を主体とするので、脊椎の捻じりはほとんど生じず、体幹は安定します。
脊椎軸では、体幹が動くため、肢節や頭部はさらにブレやすくなります。
股関節軸では、体幹が動かないため、肢節や頭部も安定しやすく、動きの目的に注力できます。
ここからが本題。
方向転換時に、脊椎軸と股関節軸の違いは最も大きく表れます。
問題を示すと分かりやすいのですが、方向転換時の足の出す位置として、どちらが安定するか分かるでしょうか?
そう、方向転換後の歩隔を考えれば分かりますよね。
方向転換時のふらつきに対して、『方向転換後の歩隔を考慮すること』を指導するだけでも修正はできるのですが、それは自然に行われる運動パターンとしてではなく、目視による修正を必要としてしまいます。
そのため、運動療法において目標とするのは、あくまでも、自然にそのようになる身体操作法を学習させることになるのですが、このように、方向転換時に、方向転換後に合理的な歩隔となるように足を出すための身体の使い方こそが、実は股関節軸なのです。
逆に言うと、脊椎軸では、方向転換時の足の出す位置が、体幹を捻じるゆえに狭くなり、不安定になりやすいのです。
では、どうすれば股関節軸での身体操作を身につけさせられるか。
まずは、立位で左右への重心移動の範囲について正しく認識させねばなりません。
それは、両PSISの一横指内側の範囲です。
この範囲での体重移動から、24式太極拳の倒巻猴(ダオジェンゴン)のように少し後ろに進むことが股関節軸での動きを感じやすいとは思います。
が、両PSISの一横指内側の範囲での体重移動を感じるためには、正しい立位姿勢が必要となります。
正しい立位姿勢のために、私は、「歩きやすいコンディショニング」として、筋・骨格系へのアプローチ(ROMとアライメントの治療)から適正な姿勢アライメントのための可動性を得るとともに、下肢屈曲パターンを誘発できる状態に整えるアプローチを行い、
その上で、その姿勢アライメントを保持する筋緊張を得る促通やトレーニングと、呼吸に対する姿勢制御練習を行います。
そして、股関節軸での動きを感じ、膝の抜きにより推進することが、「少ない力で大きな推進力を得る」ことにつながります。
これは、高いパフォーマンスを求められるスポーツ選手だけでなく、衰弱した高齢者や疾病を有する障害者、さらには一般健常者の日常の生活や労働の中での傷害予防にも有用となります。
今回、大型連休の機会を利用し、私が提供できるステップアップセミナーを集中的に開催することを企画しました。
この機会に、基礎から応用まで学んでみませんか。
集中セミナー開催日
4月21日(日)13:30~17:00(13:15受付) プライマリー・セミナー(セミナーP)「関節可動域制限と徒手技術の基礎」
5月4日(土・祝)13:30~17:00(13:15受付) プライマリー・セミナー(セミナーP)「関節可動域制限と徒手技術の基礎」
5月5日(日)第一部(9:00~12:30)(8:45受付) ベーシック・インストラクター認定研修(セミナーB)「急性期から維持期まで使える歩きやすいコンディショニング」
5月5日(日)第二部(14:00~17:00頃)(13:45受付) アドバンスド・インストラクター認定研修(セミナーA)「正しい姿勢制御と効率的な身体操作法」
プライマリー・セミナー(セミナーP)
「関節可動域制限と徒手技術の基礎」
研修内容:
関節可動域制限の治療の基礎理論
関節運動技術
振動法
用手接触技術
筋モビライゼーション
ベーシック・インストラクター認定研修(セミナーB)
「急性期から維持期まで使える歩きやすいコンディショニング」
研修内容:
胸郭、肩甲帯のモビリティとアライメントの治療
股関節周囲の筋緊張のリセット法
ROMとアライメントの治療から下肢屈曲パターンの促通
体幹機能の基礎
アドバンスド・インストラクター認定研修(セミナーA)
「正しい姿勢制御と効率的な身体操作法」
研修内容:
体幹機能から考える正しい姿勢制御の促通
姿勢・運動制御のシステムから考える課題設定
武術的身体操作から考える効率的な身体操作法
産業理学療法の基礎
申し込みフォーム
PT・OT・STネット
参加費用
セミナーP:8千円
セミナーB:2万円
セミナーA:2万円
セット割引
セミナーP+B:26,000円
セミナーB+A:36,000円
セミナーP+B+A:43,000円
セット割引は今回のみの予定です。
参加要件
セミナーP:誰でも可能
セミナーB:セミナーP受講済み、または今回セットで受講する方のみ
セミナーA:セミナーB受講済み、または今回セットで受講する方のみ